千勢 逢介

人の情にあふれた作品
まず冒頭から作者様の高い文章力に圧倒されました。 作品全体での登場人物のセリフの描写にも非常に興味をそそられ、気がつけば作品を本棚に入れていました。 物語の時代設定が太平洋戦争下から戦後にかけてと現代よりもずっと遠い昔であるにも関わらず、ひとつひとつの緻密な描写と史実の正確性によって当時の空気を鼻先まで感じることができました。 これもやはり作者様の手腕の成せる業であり、作品の完成度をより高めていると思えます。 レビュータイトルで人の情と述べましたが、そこに描かれているのは愛情や人情といった正の側面に属するものばかりではありません。憎しみや妬み、後悔といった負の側面の情動も色濃く描かれています。 しかし魁はそうした経験を経て、頭で考える人間から心で動く人間へと少しずつ変わっていきます(あえて補足させて頂きますが、自分はそれでも魁のような好漢はなかなかいないと思っています!) 戦争の深い絶望と悲しみから、主人公の魁をはじめとした登場人物たちがゆっくりと歩き出していく。彼らの織りなす人間模様の収斂と「これから」が描かれたラストシーンには思わず涙を誘われました。 最後にこの場を借りてあらためて感謝申し上げます。 素敵な作品をありがとうございました!
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千勢さん……! 素晴らしいレビューをありがとうございます!😭✨ 千勢さんこそ、とてつもなくハイレベルな文章と描写、魅力的なセリフを書かれる作家さんですから、そこに着目して褒めて頂けるなんて本当に光栄の至りです😭 人の正負の情を経験した魁は、頭で考える人間から心で動く人間へと変わっていく……! 恥ずかしながら、書いた本人すら気がついていなかったことで、とても衝撃的なご指摘でした!振り返ると確かにそうとしか言えず……! 的確に正確に魁を言い表して頂いたこのお言葉、ずっと宝物にします!✨ 魁、好漢ですか!?😳うわあ嬉しいです〜! 魁が大人になる後編については、蛇足なのではないかと悩みつつ書いてい
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