感想・レビュー一覧 8件

人の気持ちを理解するとはなにか

はじめに、長らく本棚に入れたまま未読だったことをお詫び申し上げますm(_ _)m そして読了後は感想を書こうと思っていたのに言葉がなかなかまとまらなかったことも。 優れた作品であると評判の「花冠」、
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とにかくすごいからみんな読んで

高い文章力表現力に終始圧倒されつつ拝読しました。戦争がもたらした悲劇、巻き込まれた人々の感情が痛いほど真に迫って描かれており、主人公の魁くんをはじめ、登場人物一人一人が抱える傷心を表す臨場感溢れる文章
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人の情にあふれた作品

まず冒頭から作者様の高い文章力に圧倒されました。 作品全体での登場人物のセリフの描写にも非常に興味をそそられ、気がつけば作品を本棚に入れていました。 物語の時代設定が太平洋戦争下から戦後にかけてと現
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魁君の喪失と再生

昔の少年、かつての日本男児は皆、 何処か主人公の魁君のようだったと思う。 武骨で不器用で芯は優しいのだけど上手く出せない。 時代背景が、魁君の下手くそな生き方を加速させる。 優しさ、純朴が誤解された
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少年は感情で考えることを知らないが、いつだって愛情に囲まれていた。

 巧みな描写力、繊細な感情の機微を美しく描きながら、物語自体は鋭く人間の本質を突いていく。そんなドラマの数々に惹かれ、ただいま作家読みの真っ最中です。  作者さまの作品には共通の用語/人物が絡んでいる
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戦争による人々の関係性の変化が切ない

物語全体が、魁の性格が全面に現れたような、不器用で悲惨な、けれどどこか優しく、陽の光の暖かみを感じられるような作品に思えました。 魁は昔からずっと、人の優しさや愛情などといったものに鈍感で、きっとこ
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臨場感からの開放

本作は、大きく色の違う前半と後半に分かれる。 前半は戦時中の人々、街の様子から、時代の空気、主人公を取り巻く人間関係が描かれる。 その時代の空気を担うしっかりとした文章力で紡がれる景色は、筆者が本当に
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すれ違う気持ちが切ない

 終戦前後の東京近郊を舞台に紡がれる物語。  普段の生活でも起こりうる誤解、思い込み、先入観というものに、戦時下という非日常が拍車をかける。  ペコメを入れながらああ、私も先入観に囚われていたと気づか
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