昭島瑛子

人の気持ちを理解するとはなにか
はじめに、長らく本棚に入れたまま未読だったことをお詫び申し上げますm(_ _)m そして読了後は感想を書こうと思っていたのに言葉がなかなかまとまらなかったことも。 優れた作品であると評判の「花冠」、その一言紹介文には「人の気持ちを理解できない少年が」と書かれています。作品を読んでいる間、人の気持ちを理解するとはなんなのかということをずっと考えていました。 「人の気持ちを理解できない」と自問するのではなく他者に向けるとき、結局はその言葉を発した人自身が「相手の気持ちを理解できていない」のではないかと思いました。 父や母が望む反応や行動をしない魁。その一人称で語られる物語からは、まさに魁の「気持ち」が伝わってきます。魁は冷たい人間ではなく、妹たちへの温かい愛に満ちています。 そして物語後半、成長したカイ=サキガケだと知ったとき「あちらの作品を先に読んでいて良かった……!」と思いました。物語の奥行きを味わえました。 戦争や死といった題材を扱いながらも物語が暗くなりすぎないのは、岸さんの巨大なおせんべいや親分とのやり取りといったユーモラスなシーンがあるからだろうなと思いました。 改めまして、この素晴らしい作品を読めて本当に良かったです。ありがとうございました。
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昭島さん、「花冠」をお読みくださりありがとうございました! スタンプもたくさん頂きまして、毎日読み進めてくださっていることに気づき、ものすごく嬉しく光栄でした……! 「花冠」は大変未熟ながらつくづく、素敵な読者様方に恵まれた幸せな作品です✨ 戦争や家族の死を扱う物語、「人の気持ちがわからない」という主人公、これらに対し思われたことを言葉とされるのは、作者ながら(気楽な作者だからこそ?)とても神経を使われることなのではと想像します。 昭島さんが慎重に、かつ温かく優しい眼差しで魁の物語を見守ってくださったこと、そしてこのように素敵なレビューを届けてくださったこと、喜びや感謝と共に深く噛み締めて
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成長と未来への希望、しっかりと伝わりました! これだけの長さで魁が子供から少年へ、そして青年へと成長していく物語を描けるのはすごいと思います。 これからの創作も応援しています✨
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