今日一日と一週間分のこと。

孝太と会えるのは今年が最後かもしれない。

紫倉 紫

恋愛 完結
15分 (8,675文字)

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あらすじ

 高校三年生の成美の元へ、初恋の相手、早瀬孝太の母親から手紙が届いた。  その内容は、孝太に会えるのが、今年で最後になりそうだというものだった。  夏休みに入り、成美は高知の祖母の元へ行った。再会した

目次 1エピソード

感想・レビュー 12

「おまんが、好きやき」…ただただ心が震えます。 生きる原動力、純粋な気持ち、たったひとつの確かなもの、人はそれがあれば生きていけるのでしょうね。その大切なものだけは奪わないでほしいですね。
失われていく記憶に抗うように、離れた恋人の為に必死に想いを綴る彼がとても切なくて、同時にこれを土佐弁で織り成す二人の様子がとても心に響きました。良作。
ネタバレあり
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 素敵で切ない物語です。短編小説というものの意義を再認識しました。言葉で人の心を動かすのに必要なのは文字の多寡ではないのですね。  短い名言や詩、あるいは歌詞でも人の心を打つように、それぞれの物語に相
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