高い魔力をもつケーリィンだが、踊りによって奇跡を呼び起こす『舞姫』に不可欠な踊りが得意ではなかった。せっかく指名された大都市ノワービス市の『舞姫』の座を、彼女は優秀な候補生に譲ってしまう。代わりにケーリィンは田舎のシャフティ市を担当することになる。所望された踊りを披露して派手に転んでしまうが、予期せぬ奇跡は起こっていて――。未熟な『舞姫』を温かく見守るほんわかファンタジー。

「人生でただいちどだけ猫になれる能力」を神様から授かった！？彼女は好きになった青年の失恋の痛手を慰めるために、ただ1度の能力を行使する。その後も、彼女は生まれ変わる度に、同じく転生した青年と出会い、猫になって彼と過ごす。今生はカリスト公爵家の姫ヨルナとして目覚めた。前世の記憶をもつ彼女は、この世界でも青年のために猫になる能力を使うつもりだが……。転生ほのぼのファンタジー。

マジックアイテムを取り扱う店を経営するトワとセカイは、元は魔法主流の世界の住人だった。そちらの世界が滅びたために、科学主流の世界で細々とマジックアイテムで商売している。じつはセカイは『世界の行く末を見守る監視者』であり、トワは彼女のパートナーに選ばれていた。元いた世界が滅びて60年が経過し、現在の状況を確認するため、トワは『コピー人形』を派遣する――。魔法と科学が入り乱れる愉快な現代ファンタジー！

獣人の村で暮らすハーフキャットの少女ミャーコは、岩場から転落して、不思議な夢を見る。それは別の世界で、猫好きの女子高生・みやことして生活していた前世の記憶だった。みやこが親友のいすずと共に電車に衝突した場面で、ミャーコは目を覚ます。同じ頃、王都に住む『神託の巫女』チアベルは力の波長をキャッチし、なぜか懐かしさを感じていた――。もふもふ獣人の日常が語られる異世界転生ファンタジー。

熱中症で倒れた男子中学生・高村英助が目を覚ますと、自然神カーンが「あなたの魂は世界の壁をすり抜けてしまった」と告げる。元の世界に戻すのは難しいため、彼は異世界ルピアクロワで羊飼いの息子エリクに転生することになった。ある日、エリクは、山猫の獣人アグネスカと共に森の『聖域』へと足を踏み入れる。そこで彼は知らなかった自分の秘密の能力を知らされた――。人と魔物が穏やかに暮らす異世界の日常ファンタジー。

「今日からお前は姫君『メルト』様のお目付け役になってもらう」。デコレート王国を食い逃げして荒らしていた『ビター』に科せられた罰だった。ひたすら美味しいお菓子を求めるメルト姫は城を出て、最高のスイーツを探す旅に出ると宣言する。彼女のワガママな要求にビターも付き合わされるハメに……。早くも最初の森でお菓子のモンスターが２人を襲ってきた！？姫とならず者が甘くて愉快な冒険をする異世界メルヘンストーリー！

鬼龍湊は交通事故がきっかけで、異世界にザリウスとして転生した。彼は成長するにつれ、魔獣や動物の言葉を理解する自分のアビリティに気づく。その力を活かすため、帝都に行き、魔獣使いとしてギルドに入ろうと決意した。帝都への道中、集落を困らせるリベンジャーベアの討伐を依頼される。ザリウスが相対したリベンジャーベアの声に耳を傾けてみると……。魔獣と心を通わせる男のちょっとコミカルなファンタジー。

先輩社員からミスを叱責された柿沼は、オフィスから出て、住宅地の奥へと迷い込む。目の前に《あなたの心をもふもふと癒してあげます》と看板を掲げた小さなカフェが現れた。店内に入ると、うさぎや子犬、猫などに溢れた『もふカフェ』だった！？目一杯もふもふされ、心のエネルギーが充電されて柿沼は帰る。そして、店には消耗する毎日に疲れた新たなお客が訪れる――。“もふもふ空間”のカフェを舞台にした現代ファンタジー。

真理子は友達のみどりと2人で1年前から沖縄で働いていた。ある日、虎猫に導かれ、辿り着いた古書カフェで「雇われ店長2名募集中」の張り紙を見る。応募を即決した真理子とみどりは即採用される。ところが、店内には猫やヤンバルクイナがいて、しかも彼らは人間の言葉で話しかけてきた。人間のお客だけでなく、喋る動物たちの憩いの場でもあったのだ！人間も動物も仲良く癒やされる古書カフェの現代ファンタジー！

『ウィンタージュ』には、喫茶店としての“表の顔”と、守護精たちの悩みを解決する万屋としての“裏の顔”がある。守護精とは人の誕生とともに生まれ、分身のように寄り添って生きる“守護霊”のような存在だ。万屋の所長・熊谷晁斗は自分の守護精である白虎の空呀と、仲間の力で、依頼人の守護精の容態を回復させる。そんな熊谷を指名した依頼が入るが……。相棒と呼べる精霊と生きる社会の現代ファンタジー。

勇者に敗れた魔王はポメラニアンの子犬に転生してしまった。大学生の尊に拾われて、彼のアパートで共に暮らさざるを得ない。だが、尊の体から少しずつ魔力を供給できるとわかり、少しずつ蓄えていく。やがて２人は意思の疎通がとれるようになり、魔王に心を許した尊は「自分は男が好きだ」という心情を吐露した。そんなある日、尊の意中の先輩が目の前に現れて……。ファンタジー要素満載のＢＬストーリー。