丁寧な文章だな、という印象を受けました。場面場面で各人物の心情が描かれ、しかもそれが突飛なものではなくて理解しやすいものであるため、その場面に対して共感・感情移入が容易にできます。 　ですがその反面、

　興味深い作品だと思います。私がこれまで読んできた作品の中でも間違いなく上位というか上手いです。実際に携帯小説ではなく普通の本を読んでいるような感覚でした。ですが反面、いわゆる本格的な文章であるために

　なんというか……親切な文体だと思います。各状況をつぶさに描写しているのはとても想像がしやすくて、読んでいる側からしてもありがたいです。ですがその反面、あまりに地の文が説明口調になっているために「ふむ

　作者の書きたい内容だけをひたすら連ねた文章、という風に終始感じられました。別のレビューにもあるように、作者から読者へ伝えたい内容・情報というものが次々に流れ込んではきますが、それが咀嚼する暇もなく一

　他のレビューでも言われているように、異世界という非日常に対してあまりにすんなり受け入れ過ぎていて、むしろ読んでいるこちらの方が追いつけなくなってしまいます。主人公は自分の呼ばれ方を気にしたり、飲み物

(文章)一文が短いせいで、今ひとつ情景が浮かびにくい気がします。特に自己紹介の章ではそれが顕著だったため、次々と人物が出てくるのにそれがどのような人なのか、顔つきや背丈など区別がつきにくく混乱してしま