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異文化MANZAIセンセーション

小説

異文化MANZAIセンセーション

異文化MANZAIセンセーション

上村夏樹

(1)

金髪英国少女が日本にやってきて、夢をあきらめた少年と漫才を始める青春モノです。

完結

154ページ

更新:2016/11/28

説明

まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような運命的な出会いだった。
坂の上から英国少女が自転車に乗ってやってきた。金糸のような細い髪を遊ばせて、風を追い越して下りてくる。

そして――俺は轢き逃げされた。よし、あの金髪ロリ女ぶっ飛ばす!

遠い国からやってきた少女の名はメグ・バウスフィールド。
お笑い芸人になる夢を持つ、十七歳のイギリス人である。
そんな漫才馬鹿以外にも、俺の周りには曲者揃いで困っている。

「あなたの顔、タイ米にそっくりね」
真顔でギャグをぶっ放す、クールビューティー静香。
「……い、入れてよ! あたしもあんたたちの仲間に入れて!」
ツンデレの大安売り、めんどくさガール愛美。
「わかりましたかー? ちゃんと返事しないとー……切り落とすゾ?」
怒るとヤクザ! でも根は生徒想いの優しい担任、ゆきちゃん先生。

これに英国からやってきたお笑い十字軍のメグを加えて、俺の日常は大きく変化することになる。メグが日本に留学しに来て、俺――後藤信志の止まっていた夢は動き出したんだ。

漫才とか、芸人とか。そういうの、くだらない。そんなもの俺には必要ない。そう思っていたけど――

英国少女×ツッコミ系男子×曲者ヒロインズが繰り広げる、ボケとツッコミと、あの頃に置き忘れた「夢」の物語。

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作品レビュー

藤白 圭
藤白 圭さん
【作品】異文化MANZAIセンセーションについてのレビュー

百人斬りイベントへのご参加。
ありがとうございます。
読了致しましたので、早速レビューさせて頂きます。

いやぁ、面白かった!
初っぱな。
大昔の少女漫画でよくあるパターン「パンをかじりながら、慌てて家を飛び出したらイケメンとぶつかった」という王道を、より激しく、より「んなわけ、ねーべ!!」とつっこみたくなる衝動に駆られる出だし。

もう、そこで掴みはオッケー!!

そこからは、タイトル通りの異文化漫才コンビ結成!!へと至るまでの道のりが描かれる訳ですが。

これがまた、上手にボケとツッコミを巧みに取り入れて、重くなりすぎず、かといって軽くもなりすぎず、絶妙な匙加減で物語が進行していくわけですよ!!

それぞれの思いや悩み。
そして、漫才を通して生まれる絆と、笑顔。
更には各々の成長していく姿が作品に描かれていて、時に辛くなり、時に笑い。
作品のキャラ達と共に一喜一憂させて頂きました。

彼らの今後が読みたい!
と、強く思いましたよ!!

地味なのにモテる主人公の、この鈍感さ故の周りからのツッコミも、また見所の一つ!

個人的に好きなシーンは、主人公とメグのの初ネタ合わせの後の静香の酷評。

これは、私自身。
ネタを読んでいて……ん??と思ったものをそのまんま、静香がオブラートにも何も包まず、コテンパに言った時なんかは、めちゃくちゃ情景が目に浮かびました(笑)

しかし。
漫才って、やはりテンポや口調というものも大事でして。
文字だけを追っていると、中々その臨場感というのを味わえないことが多い中、よくぞ、ここまで書ききれたなぁーと感心しました。
それほどまでに、彼らの会話のテンポ、抑揚、リズムを感じることが出来、本当に面白かったです。

ただ、文化祭での本番ネタ。
あそこはちょっと長すぎたのか、それとも漫才ネタを小出しにして、観客の様子。主人公の沸き上がる感動。メグの表情や目線に表情。
それらをもっと会話、会話の合いの手のように入れられると、会場全体の盛り上がり方が更に伝わりやすくなるのかなぁと思いました。

ですが。

この作品。
漫才だけに限らず、人の心に訴えかけるパワーあるもの。
言葉一つ一つ、かなり選んで書かれてあり、何よりもテンポを重んじてある部分は、素晴らしいと思いました。
凄く素敵な作品をありがとうございます。
コミカルなタッチのなかにある、深いメッセージ。
確かに感じました!

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2016/02/13 21:36
コメント(1)

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