小説 恋愛
覗いた世界。
ファインダーを通した世界。繋いだ手から伝わる世界。私の世界は・・・、
完結
カメラを握りしめた少女の目に映る世界は、貴方が見てる世界と、ちょっとだけ違うかもしれません。
見える世界がちょっとだけ違って見えた時、幸せな暖かさが貴方を包みます。
ネタバレ
「2ページ以内の感動するお話を募集します」への参加ありがとうございます。
「とても大切なともだち」
その表現だけで、どれだけ大事にしているかが伝わり、言葉選びの大切さを、思い出したような気持ちでした。
短いストーリーの中で、ひときわ際立つ表現でした。
温もりを感じた後の世界は、彩りを変える。
その世界の温かさに、ほっこりしました。感謝です。
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ネタバレ
たったひとつのシーンを描いた短い作品なのに、深い味わいと暖かさを感じることが出来るストーリーですね。
手の冷たさも手の温もりも、その場にいるかのように伝わってくる表現力。無駄な描写はほとんどないのがではないかと思われます。
特に感心したのは、「彼」とか「あなた」という呼び名をまったく使わずに、相手と一緒にいることを描いている点です。
どこかでその言葉を使うことで、女の子と彼の間に距離が出来てしまう。おそらくそんなことを考えたわけではなくて、無意識にとられた手法だとは思いますが、そのせいでふたりの間のより強い絆を感じることが出来ます。
文体も決して難しいわけではなく、読み手はちゃんと主人公たちとともにストーリーを共有できます。
覗いた世界というテーマ設定もイラストとぴったりで、綺麗に仕上げられた話だと思います。
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