蛍の君

妃がねと育てられた大納言家の姫君が、一目惚れした人に命をかけて思いを伝えた物語。

垂水わらび

14分 (7,968文字)
「伊勢物語」の「ゆく蛍」、「伊勢集冒頭の物語部分(通称「伊勢日記」)」をもとにしました。

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あらすじ

みわの山いかに待ち見む年ふとも たづぬる人もあらじと思へば 伊勢(古今780) ゆく蛍雲のうへまでいぬべくは 秋風吹くと雁につげこせ 在原業平(後撰252) 暮れがたき夏の日ぐらしながむれば そのこと

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