しゆ

まずは完結、お疲れ様でした。 「見事」 この作品については、この言葉しか思い当たりません。 まるで絵巻物を紐解くように、つらつらと紡がれる物語は、単に言葉の羅列ではなく、雅な楽の音色や、衣擦りの音が聞こえてきそうな程の臨場感があります。 しかし古典に対し、一般的に持たれがちである敷居の高さは全く感じさせません。 それは千年も前のお話でありながら、登場人物のそれぞれが、我々が生きている現代の中でも 「ああ、こんな人いるいる!」 と共感せずにはいられない程、生き生きと描かれているからだと思います。 これらは一重に作者様の古典に対する造詣の深さと、それを形に出来る非凡な文才の賜物だと感嘆せずにはいられません。 この作品を執筆されるにあたり、作者様には大変なご苦労があったかと思われます。 原典があるというのは、一見あらかじめストーリーが完成されているため、描きやすい印象がありがちですが、原典と架空を組み合わせ、且つ矛盾の無い物語を構築する作業は非常に困難を伴ったかと思います。 しかし、矛盾も綻びもなく、全く新しい 「落窪物語」 を完成された手腕と、既成の物語に真っ向から挑んだ勇気に拍手を贈りたいと思います。 この度は素晴らしい物語を拝読させて頂き、ありがとうございました。
3件・1件
しゆさん( ノД`) なんすかこの素晴らしすぎるレビューはっ。 あんまり素晴らしいから、お返事を書く手が止まりそうです(>_<) 読んで下さるのはきっと古典好きの方くらいかなぁ、と思いつつ。 古典に興味の無かった方にも、楽しく読んで頂けたらなぁ、と思いながら執筆していたので、頂いたレビューは本当に嬉しくてたまりません。 あと、『紫柚さん』にご出演頂いて、作品にエッジを効かせることが出来たと思います。 重ね重ね、お礼申し上げます。 ホントにホントに、ありがとうございます。

/1ページ

1件