童子

遅くなりましたが、ある程度読み終わりましたのでコメントにて作品のレビューを致します。 まず読んでいて最初に感じた感想としては、読んでいて疲れる作品だと言うことですね。 別にどこが悪いとか、そう言ったのは特には無いのですが、逆に良いと感じた部分もありません。強いて挙げるなら、戦闘描写は良く書けていました。 まず文章ですが、特徴的と言えば特徴的ですが、ファンタジー向きの文章じゃありませんね。 読んでいて『木を隠すなら森の中』なんて言葉が浮かびました。情報が情報の中に埋もれ、大事な情報を読み取るのに疲れます。まるで暗号を解読しているようでした。 次に登場人物。 主人公は誰でしょう?自分はこの作品に主人公が居ないと感じました。 文章に戻りまして、この作品の文章はファンタジー向きでは無いです。更に言うなら三人称向きでも無いかと。この手の文章が活きるのは一人称ですかね。それも個性的な、所謂キャラの立っている人物――主人公の視点で進む一人称です。 どうにもこの作品は序盤から視点があちこちに飛びすぎな印象です。序盤ならば腰を据えて、更に言うなら主人公が誰か分かるように描いて欲しいです。 次に世界観や設定ですが、特に違和感らしい違和感はありません。ただ、序盤で魔法などの説明を一気にされても面白くはないですね。それをされると読者として一気に冷めます。たまに他の作品でも見かけますが、正直それはタブーと言えます。 設定や世界観重視、更にはそれだけで読者を引き込めるものならば話は別ですが、本作品では誉められたものではありません。更に言うなら、読者の中にはそれだけで「あぁ、またこのパターンか……」と読むのを辞める方もいるでしょう。 最後に物語の展開ですが、なんとも古典的だと感じます。入学式、ホームルーム、自己紹介、魔法の説明、武器選び……この手の展開は、本サイトに恐らく数十、数百とあるはずですね。まあ、一種のテンプレみたいなもので、読んでいても面白味がありません。 長々と書きましたが、この作品の長所は何でしょう。テーマは、セールスポイントは、読者を引き込むべき要素は?作品の軸となるべきものが見当たりませんでした。 もしそれがあるならば、文章で触れた通り、その魅力を分かりやすく読者へと伝えましょう。それらは埃を被って埋もれてしまっています。 自分からは以上です。それでは失礼しました。
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丁寧な指摘有り難う御座います。 主人公に関しては、主人公がいない話なので主人公を決めようにも、そもそもいないので視点は混ざりに混ざってます。 主人公が誰か決めるのか、全部委ねた形にしてますね。 テーマは主人公がいない事、セールスポイントは情報を情報により隠蔽、引き込む事に関してはキャラクター達の人生観。 でしょう。 人称に関しては、もうその通りです。私は本来一人称の作品に向いてます。苦手ジャンルのファンタジー、苦手ジャンルの三人称。それらの経験を積む事も兼ねているので、明確な指摘が有り難いのです。 しかしながら童子さん、凄いですね。まさか情報を情報で隠している事がばれるなんて(
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レビューするにあたって取りあえずは100Pまで読みました。 読むのを辞めるとするなら、10P前後ですかね。 ええっと……それじゃあまず、物語の入り口とはとても大切なものです。 書き出し――それは現実世界と小説家の想像力によって生み出された世界を分ける敷居であり、読者を引きづりこむ場所であるからです。 著名な作者様の中には、この書き出しの構想が最高のものとなるまで、決して筆を取らないと言う方もいます。 ファンタジー、しかも現実世界では無く、異世界を舞台とするハイファンタジーならばそれは特に言える事です。 そもそも読者はファンタジーと言うジャンルに何を求めているか、ですね。経済的に言えば、
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