光姫 琥太郎

うん、美しい。 文学の香り漂うやや古風な文体から、“SM”より、古き良き昭和を思わせる“上海遊戯”という言葉のほうがしっくりくる気がしますね。 そして驚異的な縛りの回収率!ここまでの数の縛りをここまで綺麗に消化した作品は、僕が知る限り最近では他にないです。 統一された世界観と読者を引き込むパワー。お見事でした! では本題。 『抜き判定』、いきます。 あらかじめ断っておきますが、この判定は作品の完成度とは一切関係ありませんからね! 使われた題材から“SMとして抜けるか”を判断します。 いや、惜しい。 じつに惜しい。 無学であったがゆえに被虐の立場に晒されてしまう―…。それが今作品の主人公の立ち位置です。 それがもし、逆だったらどうでしょう? どういうことか。 つまり主人公は学力優秀、成績トップ、およそ勉学の分野においては同級生に負けたことがない。 自分の知力、学力において絶対的な自信とプライドを持った男だったとしたら…、という意味です。 そんな彼が、志望校をランクアップさせるため、この女家庭教師と邂逅した。 だがその色香に惑わされ問題に正答できず身体を拘束されてゆく。浴びせられる言葉責めにより彼のプライドはズタズタに切り裂かれる。 正常な判断能力と身体の自由を完全に奪われた彼に、彼女は正答の報酬として身体の自由を約束した最終問題を出す。 それは誰にでも正答が可能なほど、あまりにも簡単な問題。 だが彼は恍惚の中、わざと誤答し、身も心も彼女に屈する…。 このほうがね、エロい気がするんですよ。どうですか? 少なくとも僕は、同じシチュエーションならそっちのほうが抜ける気がします。 てなワケで判断。 『抜けない』!!
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 今晩は。  お褒めの抜けない判定、ありがとう御座います!  姫案を読んだ時は、その手があったか! と爽やかな敗北感に包まれ、  其れでリベンジやと思いましたが、先に言われてしまったので、  爽やかに懲役一週間の羞恥刑を受けます。  何というか複雑なんですが惜しいのが悔しくも在り嬉しくも在り。  爽やかに複雑です。
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完成された他人様の作品に対して『自分ならこうする』という意見は御法度です。 そんなもん、後からなら誰だっていくらでも言えますから。オリジネイターに対して失礼極まりない行為であり発言ですね。 そのタブーを、失礼と知りつつ敢えて犯したことに対しては申し訳なく思ってます… ですが、決して『ダメ出し』という意味合いではないというところだけは理解して欲しいです。
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