沢村 基

イベントからやってまいりました。早速レビューに入らせていただきます。 P234まで拝読いたしました。 非常に世界観がしっかりしていて、ストーリーも練られた作品だと思います。 読み進めるほどに、先が楽しみになります。 一見冷めているように見えて、感受性豊かな主人公にとても好感が持てます。 また、そういう内容に合った透明感のある文章だと思います。 ほかのレビュアー様もご指摘ですが、非常に心理描写が的確で、また、地の文章もリズム感があって読みやすいです。 ・気になったところ 他の方もご指摘ですが、視点の移動。私の場合はとくに、ケイとセイの会話部分で感じました。 ケイが話すとケイ視点になりケイの心理描写、セイが話すとセイの視点に移り心理描写、これが交互に繰り返されるとさすがについていくのが大変になりました。 どちらかの視点に統一されて、片方は外見的な描写でいいのでは? それで充分内面を語る力量をお持ちだと思います。 細かいことですが、「崩壊」の章トップページの「神は世界を創るのに、7日の時を要した。」ですが、これが聖書の創世記からの記述だとすると、正確には6日で最後は安息日(お休み)ではないでしょうか? あとは、間違いではなく個人的な違和感ですが‥‥ キョウの年恰好のイメージがなかなか統一されないこと。 はじめ、キョウの台詞が全部ひらがなだったので、漢字を知らない年頃の子(幼児から小学校1年生くらい)かと思っていました。 すると、年恰好10歳くらいという描写が出てくるわけです。(小学校中学年くらいですね。)この年頃の女の子が、頭を撫でられるのを素直に喜びますか?セイが異性として意識するほどの女性らしさがありますか?など、少し疑問に感じました。(私だけかもしれません。) 冷蔵庫の存在。 うーん。三食をカフェテリアで済ませられて、生鮮食料品を調理したり、食料を保存しておく必要がないなら、冷蔵庫は必要でしょうか? 飲み物を冷やすためだけの家電ですか?外気温も管理されているようですし‥‥。(細かくてすみません。) 重箱の隅をつつくような話ですみません。 でも、そういうところからリアリティは立ち上がってくる気がするのです。 以上、自分を棚に挙げてのレビュー、失礼いたしました。 コメントにて誤字指摘させていただきます。
・1件
私の不勉強でしたらお詫び申し上げます。 P12 ラスト行「だからからか」→「だからか」でよいのでは? P17 「剣も露に」→「険も露に」もしくは「嶮も露に」 P115 「~間違っていれば途方に終わる」→「徒労に終わる」 P118 「鋭気を養う」→「英気を養う」 P152 「~軍に収集に当たらせる」→「収拾に当たらせる」 P187 作者様独自の言い回しかもしれませんが‥‥ 「薄暗かった部屋が明るみに出るが~」 部屋が明るくなることと、明るい場所へ出て行く、というのは意味合いが違うような気がします。 公にする、という意味でもないですよね。 P196 「ケイも通気口から頭だけを出しているというと

/1ページ

1件