旭 晴人

内容はとても簡潔かつ凝っていて面白かったですが、一つ残念に思った点がございました。 サトシには理由はどうあれ裏があったのに、ミヨに自分が死刑囚だと告白されて、『普通の人なら当たり前だが、死刑囚には難しいのかとサトシは思った』という記述がありますが。 サトシはミヨが死刑囚であることを知っていたのに、こんなことを思うかなぁとちょっと疑問に思いました。 裏がある人物なので、サトシは終始ミヨ目線から描写した方が良いかなと感じました。その方が、読者もサトシのミステリアスな雰囲気を感じられるし、表情の変化などによる示唆的な描写がサトシを完全に信じ切らないストッパーになるかな、と思いました。 それと、あえて、なのか分かりませんが、文章が無駄を省きすぎるあまり淡泊な印象で、感情移入しにくかったです。人を殺す、という精神的に訴えかけるものが大きいテーマであるので、もう少し描写増やしてもいいのかなぁと思いました。 もしかして、ミヨの感情の欠落を示唆する意味での淡泊な描写なのかな、とも思いました。深読みですかね?(笑) 先のサトシの件も、読み返してみると決定的に矛盾が生じるサトシの心理描写は見つかりませんでした。なのでこれも、ぎりぎりセーフのラインを見つけてあえて、サトシという存在を読者にストレートに信じさせるための手法なのかな、とも思ったので、ミスかどうかはひとえに判断できないところではありました。 狙ってやっているなら凄いですけど、事実僕は違和感を感じてしまったので、折角の素敵な作品ですから、僭越ながら指摘させていただきました。 ちなみにキュリサンさんの宣伝で来ました(^_^) 未来の世界情勢が理路整然と繋がるように設定されていて(少子化→クローン。隕石→NUAなど)、構成力の高さを感じました。是非参考にしたいです。 素敵な作品をありがとうございました(≧▽≦)
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レビューをありがとうございます。 >『普通の人ならあたりまえの生活が、死刑囚になる人には難しいのかとサトシは考えた。』に関して。 『人は通常「人を殺そう」として生活していないので、首輪をつけても怖れることなく生活できるが、それが出来ない未世の人間性に重大な欠陥がある』 という意味です。 未世は祀夫妻が育てたためサトシは未世の深い人間性まで知らなくてあの記述となりました。 サトシは未世を研究対象として観察しています。 これで疑問は解消していますか? 疑問・矛盾があれば教えて下さい。 >サトシは終始ミヨ目線から描写した方が良いかなと感じました こちらの方がミステリアスになっていいです
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やはりそうでしたか(^_^;) 出過ぎた真似をいたしました(-_-;) とても楽しく読ませていただきました。丁寧な返信ありがとうございます(^_^)
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