硝子に入った皹が、徐々に、徐々に広がり、砕け散るのを必死に堪えた様な、本当に切実な物語でした。  一つの犯罪が様々なものを奪い取り、空いた心の空洞にトラウマの種を植え付け、やがてそれが茨城の棘のように絡み付き、復讐の花の蕾を実らせる…。 忘れる為の復讐、 人生を肯定する為の復讐、 強いては幸福になる為の復讐…、  もがけばもがく程、心身共に傷付ける過去の映像、影との痛烈な葛藤を描ききった内容とタイトルのマッチも素晴らしい作品だと思いました!
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はじめまして。 「遺留残像」をお読みいただき、素敵なレビューまで賜りまして、ありがとうございます。 切実な物語と、評していただき、作者の意図をくんでいただけて本当に嬉しいです。 これを励みに、また頑張ります。 ありがとうございました。m(__)m
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