たすう存在

アレですね。 デア○スティーニの『週刊○○』みたいな感じのお話しですね。 「僕」が憑りつかれているのは、彼女の帰還ではなくパーツを組み立てて完成を目指すという悦びそのもの。 彼女の望みは、実在の自分を愛してもらうことではなく、「僕」の頭の中に片時たりとも欠けずに自分の存在があること。 まんまと彼女の策略は当たり、「僕」は社会的な営みも放棄して彼女を作り上げていく行為に没頭します。 ですがけっきょく出来上がるのはレプリカですらない彼女のイミテーション。 自身が本当に欲していたものに気付いた時には「僕」の望みは永遠に叶わなくなり―― その悲劇もまた、一足先に目論見のズレに気付いていた彼女の願った結末で―― 個人的にはやはりこの作品はホラーではありません。 僕と彼女がどこまでもおかしくなったままの結末ならば怖かったのですが、この作品ではある意味どちらもが正気です。 でも、怖くはなくてもとても面白い作品でした。 あくまで個人的な好みのですが、着地点がない怖さよりもきちんと着地点が用意されている作品の方が面白いと感じます。 文章的にも心理を語る「僕」の言葉使いの語感や、言葉選びなどがとても好みで、独特の世界観にすっと入っていけました。 あ、彼を自分から捨てておいて、自分のイミテーションパーツを送りつけたら、彼が喜んで組み立てるだろうと考える彼女の心理はかなりホラーですが…… ありがとうございました。
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はじめまして。 ディアサクティーニです。 この度、「週刊カノジョ」が刊行となりましたので多数様にお届けに参りました。 36回であなただけのカノジョが出来上がります。 扉の前に白い箱を置いておきますので、どうぞお納め下さい。 オプションとして、36回目に彼女がお届けするというサービスもあります。 併せてご利用いただけるとより一層「週刊カノジョ」を楽しんで頂けるかと思います。
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総額幾らぐらいになるのでしょうか……?
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