まさりみか

異世界より課金しながら魔法をダウンロードし、地球に入ってくるバグと戦うローファンタジー……と思いきや様相が変わるところがまず最初にこの話の面白いところだと思います。 高校生活の仲間や友人との会話も面白く、ユキト君の脳内ツッコミに笑ってしまします。 今作はこれから先に広がる世界の序章ということでキャラの紹介や世界の構造の説明、敵の組織の謎や疑問が顕わにされこの先の展開に期待を持たされました。 ***以下ネタバレ*** どのキャラも個性的で魅力的でしたが、今作、私が心に残ったのはやっぱり長井君です。 最初に道を誤った彼の心境は想像でしか分かりませんが、ユキト君と友として談笑する彼は多分複雑な思いを抱いていたと思います。 彼は最後ユキト君と戦うまで、自分が一番魔術の才能があると思ってたんだと思います。 自分だったらハントでもなんでもユキト君たちより上手くやれる。 なのに彼らはお金という制約はあっても自由に魔術を使え、信頼できる仲間もいる。 自分は命すら危うい。 理不尽だ。 それと最初にクスリをばらまいた者としての責任。 それが彼を今回突き動かしたものかなあと想像すると切ないです。 ユキト君の人のよさに友情も感じていたでしょうから。 そして思います。 彼ほどの才能を有していたものなら、もしかしたら、普通にしていても大人になったら魔術士として覚醒したのではないかしら? ユキト君とハントする未来もあったのかなあ…って。 今となっては詮ないことですが、長井君や長井君の仲間の命や未来を奪った孫さん許せません。 確かに道を誤ったのは彼ら自身だし、彼らがやったことも簡単に許せることではない。 でも、甘言で人を惑わし、彼らを実験台にした孫さんの組織(なのかな?)は絶対許したくない。 ユキト君もウメノちゃんもがんばって! 続編期待してます。 あ、黒い鶴に喰われるサンセット、印象的な絵だと思います。 それにプロトコルに最後まで例外がなかったことに笑いました!まったく世知辛い(笑)
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僕の場合は、一人称語りは主人公が知り得る以上の情報は開示すべきではない、との考えで執筆しておりまして、だけども特に心の動きに関してはやはり圧倒的に説明が足りてなかったのではないかとの不安も抱いていました。 ですが、長井の心境に関して、作者が想像したのと寸分違わないものをまさりみかさんに想像していただけたことは大変嬉しく、またこの書き方に対しての自信にもなりました。 プロトコルの意味付けも汲み取っていただけてありがたい限りです(今後はまた違う意味を含ませていきますが)。 閲覧、数々のコメント、そしてレビュー、本当にありがとうございました。 よろしければ今後も拙作にお付き合い下さい。
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ユキト君の目を通してしか知りえなかったけど、長井君の表情、呟き、いろいろ伝わってきました。 そして最後の苦笑が一番心に残ります。 心中複雑だっただろうと思うけど、私には一つの解放感にも思えました。 だからこそ結末が悔やまれるけど。 そして悔やまれる結末だから、このままでいけないって思いが次へとつなげさせられます。 この物語、そう簡単には終わらないのではと思ってます。 最後の結末が見れるまで、楽しみについていきます^^! 別な意味のプロトコル楽しみにしてるね!

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