神楽 佐官

 いやぁ、服部さん。さすがです。  いつもよりも肩の力を抜いて書いているというか。  より熟練したと言っていいでしょう。  『スピリチュアル』を商品化させるという発想はすごいです。  これは未来について書いてますけど、現代についても書いてますよね。  見た目は星新一っぽいですけど、やっぱり服部一太という人の作家性が出ている作品です。  PC,ケータイ……み~んな現代人は機具に侵食されているんですよね。  この作品の世界では『スピリチュアル』によって侵食されている。  なんかアンディ・ウォーホールの絵画とか思い出しちゃいますよね。  大量生産の資本主義万歳ですよ。  現代社会の目に見えぬ『権力』に対する観察眼が服部さんは鋭いんです。  とことん現実的ですよね。  それを今回はユーモア交じりで魅せてくれました。
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レビューありがとうございます。 アンディ・ウォーホールなんかと比べられたらとんでもございませぬ。 ただ、ご指摘通り方の力が抜けて書けるようになったのはありますね。 あまり気兼ねなくスラスラと書けました。文字数だけを気をつけたくらいです。 鋭いなんて恐縮です、なんかこういう社会派な話ばかり書いているので浮いてきた気がします(笑) 素敵なレビューありがとうございました。
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