天川 青大

T-1甲子園2014 10頁の短編でアマチュアクリエイターが腕を競うイベント。他の文芸サイト、同人サークルでも似たようなイベントはあるかも知れない。 しかし、このイベントの中から、これほど上質で革新的な作品が出現すると誰が予想し得ただろうか? マッシーさんのチャレンジに深い感銘を覚えました。 この作品は、任意に選んだとはいえ、三つのタグに縛られながら、お題のテーマ【再生】を見事に表現されています。 現実に人型ロボット・ヒューマノイドは世界各国で競うように研究され、日本はトップクラスの技術を擁しています。 しかし、この作品は、そうした科学技術の視座と共に、人間とは? 生命とは? 人類はどこへ向かうのか? という壮大で哲学的テーマを提示します。 アーティフィシャル・インテリジェンス、略して【AI】人工知能。 ヒューマノイドに搭載された人工知能が自我を持ち、感情を獲得した時、人間のような自律生命体に生まれ変わる。 ここまでなら、過去のSF作品にもあるでしょう。 しかし、この作品は、その先を行きます。 ヒューマノイドが愛し合うのです。 この描写が圧巻です。 バーテンとウェイトレス。メタリックブルー にコーティングされた試作機の2体が、 愛し合う恋人同士のように、固く、きつく抱き合っていた。 これに続く驚きと感動が綴られます。 これが記述された為に、この作品は芸術の香り高く、眩いばかりの光彩を放つのです。 「そんなの、そんなの可哀相です。こんなに固く抱き合ってるのに」 美貴は自分のハンカチで、女性型ロボットの頬の中ほどにある涙を一生懸命拭いている。 が、何度拭っても、彼女の流した涙を拭き取ることは出来なかった。 【Plastic Tears】とは 高分子ポリマーの涙という意味です。 お見事でした。 作者様の次の作品が待ち遠しくてなりません。
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早速のレビューありがとうございます(^^) 天川さんに褒められると嬉しい! 実は天川さんの「幻想のイーター」を読んだ時に、 SFってカッコイイな。自分もいつか書きたいな。でも知識が全然足りないな、なんて思ってたんですよね。 で、今回、お題について色々と考えていて、これはSFデビューする良い機会かも知れないと思って、思い切ってチャレンジしてみたんです。 天川さんからは、色々と教育的指導をして頂きたいと思っています。 この作品は勿論、大会用に書いたものですが、私にとってはあくまで通過点に過ぎません。 色々な方からご指導・ご助言を頂き、大会終了後に本格的に書き直したい作品だと思っています。
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おはようございます。 了解しました。気づきがあったら、お知らせさせて頂きます。 この作品を書かれる動機が『幻想のイーター』であったとは光栄です。ありがとうございます。m(__)m これを聞けば、協力を惜しむ訳にはいきません。 しかし、それは急がなくても良いと思います。 先ずは当面の対戦に傾注して下さい。 南関東の代表選手として期待を背負いながら、プレッシャーを感じながらの執筆は楽ではないと分かります。 けれども、この舞台は、マッシーさんが思う以上に飛翔するチャンスかも知れません。 優れたクリエイターの才能が一気に開花する。 その可能性を予感させるイベントです。 この意味
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