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幾何とマンドラゴラ
たすう存在
2014/8/21 10:25
個人的にはここのレビューが全チーム中でもっとも過酷だったのではないかと思います(書いた自分自身がやっちゃった感ありありですので)。 世界観をがっつりと縛られた上で、レビュアーたち自身もよく分かっていなさそうなネオ幾何学なんてものまで押し付けられているのですが、それをこのような形で昇華し、物語に溶け込ませた作者さまの実力にはとにかく感嘆します。 SFちっくな学説ですが、もしも前書きがなければ、元々、幾何学に素養のある方なのかなと納得してしまいそうな説得力でしたし、また極めて上手な嘘のつきかただったと思います。 去年の夏イベの時にも考えていたのですが、この形式のイベントで、レビュアーの皆が好き放題書くレビューを統一感を持って物語にしたてあげるには、均すというか何か調味料でいうところのマヨネーズ的なアイデアが必須だと思います。 この作品の場合のマヨネーズは何か? 輪廻転生と前世の記憶がそれに当たります。 学説を学者が思い付く話なんて、普通なら面白く盛り上げられるものではありません。 ですがそこに前世の記憶の覚醒というモチーフをぶつけることでカタルシスが生まれました。 またそのアイデアは物語の骨格となり、クライマックスも作り、さらには文字数の制限に対しても有効に機能しているように思いました。
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たすう存在
2014/8/21 10:26
続きです。 目を見張るアイデアは他にもあります。 一つはレビューには無かった妻、芙蓉の存在。 物語の推進役になるとともに、老数学者と少女というあきらかにアクションが不向きな組み合わせに、戦闘力を付加します。 そして更には彼女もまた意外な真実を持ちクライマックスへと繋がる重要な存在です。 もう一つは、幾つかの出来事をオウの記憶として処理したこと。 これは完全に文字数制限への対策なのでしょうが、シシリアンマフィアなどは、もしも現在シーンに少ない字数で登場したとしてもただの付け足しにしか感じなかったかと思いますが、記憶の中での登場ということで少ない字数での登場ながら、その重要性と存在感が
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岡田朔
2014/8/21 21:33
多数さんレビューコメントありがとうございます。 過酷と見せかけてレビューの良さが際立っていたのがAとGチームですよね。 遼さんのレビューには思い付きではなく自分で一作書けるだけの世界観を作る要素が詰まっていて、多数さんがそれを分かりやすくイメージを広げてくれていて、八雲さんは頭でっかちになり過ぎそうな内容を少し砕けたものにしてくれて。ゆきたさんが物語に息を吹き込むように素敵なイラストを描いてくれて。 レビューあってこその幾何とマンドラゴラなんだと思います。 ネオ幾何学に苦手意識がありすぎて、初め逃げ腰になりかけていたのを、これは物語であってただの幾何学じゃないって事を教えてくれたのは多数
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