茶沢山。

空気。 匂い。 先ず文体から感じられるのは、それだ。 少しどんよりとして、芳しく漂おうとしつつも強(きつ)く。 当に娼屈の香り。 次に、色。 薄暗く黒に近い青。 そして音。 音程は高く、しかし微かな。 最後に、登場人物の心、に触れる。 映画で言うなら今の所、ワンカットで繋いだ形の為、読む人によっては間延びした感想を持つかも知れないが、この流れを重視した作劇が、私は好きだ。
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茶沢山さん 「翡翠の環」へのレビューどうもありがとうございます。 長らく停滞している作品にこんなに高い評価を下さって、本当に恐縮です。 ヒロインの翠玉(ちなみにこの名は中国語で『エメラルド』の意味です)や相手の男たちを取り巻く匂い、色、そして音。 日本の吉原遊郭もそうですが、上海の花街も、きらびやかに着飾り香を焚き染めた女性たちが、歌舞音曲で男性たちをもてなした場所ですから、匂い、色、音のどれが欠けてもいけません。 書き手としても五感をフルに活用した描写を心がけているので、その辺りを正確に読み取られる観察眼には敬服します。 途中から書き手としても迷い迷い綴ったので、確かに間延びした感
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お返事有り難う御座います。 先ず、匂いや空気を描写出来る事自体が、凄い事です。 私にゃ出来ませんから(笑)

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