けい

バリキャリではないけれど、仕事を覚えて一人前になりたくて認めてもらい背伸びをしていた20代、得てきた力で仕事に挑むのが楽しくも怖い気もする30代…。 年を重ねて得られた自信と期待と責任、プライベートではこれでいいのか思い悩む年代でもあり…。 まだ若いけれど、「もう年なんだから」と思ったり、周りから思い知らされたり。 動いてみれば失敗して、それでも無様をさらすことはなかなかできなくて、取り繕って、ボロボロになって…。 そんな美紀さんにとても共感しました。三部作のヒロインでは一番遠い存在なのだけど、一番身近な女性でした。 心配なのは海事にいる限り、皆海外赴任が待っているのですよね。相原君も含めて。 それぞれがそれぞれの地で頑張るんだろうと思いつつ、大丈夫かなぁなんて身近に感じてしまうところがさよさんの『力』なのですね(*^^*) 残念なのは課長。アメリカについていくという噂をあれだけたてられると普通はとてもやりづらいのだけど。 美紀さん揺るがない姿勢や支えてくれる存在で帳消しにするにしてもちょっといただけないなぁ…と憤ってしまうのもこの世界の完成度の高さ所以でしょうか。 自分の行きたいように生きればいいとよく言われるけれど、生きたいように、やりたいようにできる人は世の中にそんなにいませんよね。 美紀さんのようにもがきながらも自分に正直に、いろいろあれば臆病にもなるけれど、勇気を出して踏み出すことは誰にでもできるのかもしれません(困った後輩の指導方法にしても(^^;)。 そんな30代、一人で生きる女性への応援歌のようにも思えました。 素敵な作品をどうもありがとうございます。 篠田目線…ヘタレ王子になることを危惧していますが、これもまた気持ちよく裏切られることを楽しみにしています。
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