のはらはな

囀る小鳥は毒を知らない。このタイトルに全てが込められているんですね。子供の頃の頬を舐めるエピソードは可愛らしく柔らかで、淡いエロスが感じられて大好きなワンシーン。だけど、エスカレートする感情がことりを困らせることを自覚して、あずちゃんがその気持ちに鍵をかけて閉じ込めようとするあたりから、狂気を孕んできます。ことりを囲む世界が彼女を傷つけないかどうか。もしかしたらそれを確かめるために、あずちゃんはことりを騙しているのかな?自分が狡くて汚くて酷い人間になったとしても、ことりだけは傷つけたくない。綺麗な世界にいて欲しい。だから、ことりを裏切るようなものは、先に排除する。読むほどに深みにはまるような、そんな素敵な作品です。
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のはらはなさん、レビューありがとうございます(*^^*) 頬を舐めるあのシーンは、こっそり私もお気に入りなので笑 そう言って頂けて嬉しいです。 主人公の想いは、彼女への愛情なのか、ただのエゴなのか… たったこれだけの短編に、ここまで深い見解をして頂けて 著者として本当に嬉しく思います。 素敵なレビューを、ありがとうございました(*^^*)

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