おい、冷凍庫に『ロイヤル・サルート』が、あったろ?持ってこいや・・・。 グラスは大ぶりの『ロックグラス』だ・・・。 摘みか?いらん・・・。 悪いがお前も今日は、帰ってくれ・・・。 俺か?ああ・・・久しぶりに酔いつぶれることにする。 だってなあ・・・読んだか?お前は・・・あの天才の作品を・・・。 俺はなあ・・・奇しくも、天才と戦う立場になったんだ・・・。 一つのイラストをからイメージされるタイトルをお互いに与え・・・そして作品を作る・・・。 俺だってな、この世界にゲソ付けてかなり経つ、それは、お前も良く知っている筈だ。 しかし・・・参った! この天才は、俺が苦しんで産んだ作品を・・・あっという間に駄作にしちまったんだ・・・。 凄いよ・・・この俺が・・・気が付いたら完読していた・・・。 もう、読み始めたら最後・・・後戻りできねえんだ・・・。 分かったら、行ってくれ・・・。 心配するな、そこのGUNは、親父の仕事で必要なんだ、自分の為には使わねえよ。 俺はなあ・・・ゆっくりと天才の作品をもう一度読み直したいんだ・・・心が欲している。 明日、いつもどおりに起こしに来い・・・明日は叔父貴からの仕事を片付けなくちゃならねえからな・・・。 じゃあな、相棒! そしてだな・・・お前もこの作品を読め! そうしたら・・・お前にもわかるさ・・・。 プロの仕事って奴がな・・・。
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