なお

私には葵さんの作品を読んでスタートしたイベントでした。 最初に読んでいながらなかなかレビューがまとまりませんでした。 まず真っ先に感じたのは、今までの葵さんの作風との違いです。 定型詩であること、比喩や韻を踏む文体の巧みさはさらに進化されていること。 リズム感が整った葵さんならではの詩だと思う一方で、違和感があったのです。 悪い意味ではなく、素敵な違和感…はじめは自分でもよくわかりませんでした。 何回か読み、また今日読み直して違和感の正体に気がつきました。 今回の詩編は定型詩の形をとりながらも、散文詩の美しさを合わせ持っているのだと。 定型詩の整いに散文詩の心がうまく融合されているからこそ、葵さんの新たな境地を見ることができたんだと思いました。 それがこの詩集に優しさや憐れみや愛しさ…より深みを与えているのだなあと。 いつも切っ先鋭い詩も見事ですが、今回のような膨らみのある詩編により惹かれました。 これからもまだまだ先には行かれるのだなあ… そんな気かいたします。 イベントの開催をありがとうございました。 本当に素晴らしい世界を見せていただき感謝いたします。

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