岡田朔

シンデレラ、白雪姫など記憶の中にある沢山のプリンセスストーリーが本当は残酷で戒めを感じさせる物語であるように、童話というものはどこか空恐ろしく、それでいて人を魅了する煌びやかさや夢を持っているのだと思います。 荒木さんの書く世界は、まさにそういった本当の童話を思わせます。 天空上にパンチェッタ、海月に蛇のお姉さん、単語だけ見るととんでもない話に思えますが、これがファンタジックな物語の中に、違和感なく溶け込んでいて、良いアクセントにもなっている――――これは流石としか言えません。 蛇のお姉さんが抱えているもの、そして海月の僕が抱えていかなくてはならないものが、徐々に僕の小さな冒険によって明らかにされていくラストシーンには、哀しさや愛おしさなど複雑な気持ちが溢れていてとても美しいと感じました。 荒木さんにしか書けないファンタジックな物語、堪能させて頂きました。 そして表紙とタイトルの見事な回収お疲れ様でした。 レビューが大変遅くなりましてごめんなさい。秋イベにご参加頂きありがとうございました。 岡田朔
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レビューありがとうございます! 遅いだなんてとんでもないです。 忙しい中、足を運んで頂いただけでも十分嬉しいです。ちょっと盛りすぎのような気はしましたが…嬉しいと感謝は本物です(笑) 作品は、ひなたさんの素敵イラストと泉紫織さんの題名に助けられた一作です。 本当はどたばたのラブコメを書こうとしたのですが、お姉さんが暴走したので止めました。 サークル解体後も、どこかのイベントで会ったときは頭の片隅に宜しくお願い致します。 荒木 功
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