なっちゅ

――私の想いも、花びらと一緒に朽ち果ててしまえばいいのに。 短い花の一生になぞり、敗れた恋を振りかえる由奈。 彼女にとっては元彼の藍生の存在は大きく、季節が移ってもなかなか忘れ去れない。 恋を手放す瞬間の切なさは、失った時以上かも知れません。その苦しみが彼女の日常の中に溢れていました。 けれど確実に季節は巡っているのです。 必ず春が来るように、由奈にも『出会い』が訪れます。 この話は『青き幻影の彼方に』という作品のスピンオフでもありますから、其方の作品を読んだ方は彼女失恋の経緯を知っていると思います。 勿論、未読の方でも楽しめる話になっていますが。 前の恋で由奈は、闇を抱えた藍生に寄り添い続けました。 それもひとつの愛ですが、だが彼には突き抜ける風のような、引っ張り上げる力こそ必要だった。 愛を失う事に臆病になり、動けなかった由奈。 今回はそんな由奈が立ちあがり、進みだす『再生』の話となっていると思います。 『一花三季』一つの花には三季ある。 朽ち果ててもそれで終わりでは無い。 寄り添う花では無く、大輪の花へと変えてくれる存在に出会えた由奈の幸せを、心から願います。 素敵な作品をありがとうございました。 最後になりましたが、私などに表紙を描かせて下さり感謝ばかりです。 いつも本当に有難う。
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なっちゃん、 素敵なレビューをありがとうございます。 由奈編の全てを物語る有難いレビューです。 「再生」この言葉は本当に嬉しい。 書き終えた今、しみじみ思うよ。 「書いて良かった」って。 そう思えたのは、なっちゃんいたからだよ。 前に話したよね。 過去書いてきた作品が『<』になっていたいと。 太陽<キレイな<青き であるように、短編で言うならば、 春の雪<由奈編 と、成長していきたいなと。 自己満足だけど、私にとっても思い入れのある短編になりました。これもなっちゃんのおかげだよ。ありがとうね。 なっちゃんが言ったの。『今まで更新追って来て下さった方に感謝を返す為

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