ちりん

イベントにご参加頂きありがとうございます とても端正で、どこか陰のある美しさを含んだ小説でした。読んでいてとても惹かれるのを感じました。 全ての物の描写や表現が、とても丁寧で豊かで素晴らしいです。日生や綸裳の姿、美しい空や季節の移ろい、七色に輝く羽衣、どれ一つとっても脳内にイメージがスッと浮かぶようでした。 物語も、日生の綸裳に対する暖かく優しい気持ちの裏に、羽衣を隠した薄暗い気持ちを抱いていることが伝わってきてドキドキしました。日生が羽衣を隠して綸裳に接することに全く責める気が起きないほど、日生に共感したのだと思います。 最後の『どうしてなんだ』には、とても胸が締め付けられるような切なさを覚えました。不思議なラストも、作品の雰囲気が綺麗にまとめられています 良い小説に出会えたことに感謝します。 拙いレビューですみません。これからも、執筆頑張ってください。 ありがとうございました。
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お返事遅れましてすみません。 拙作へのご高覧及びレビューどうもありがとうございます。 丁寧な読み込みに敬服します。 映像が浮かび上がるような文章を目指しているので、ご感想を拝見する限りは成功したようで良かったです。 原典の「羽衣天女」で地上に置き去りにされる人間の夫に哀しいものを感じたのが書く契機になったので、日生(『星』という字を分解した命名です)の心理を書く上では読む方に共感できるように注意しました。 羽衣自体が青年にとっては異世界のものですから、リアルな盗みの欲望をそそるものではなく、むしろ畏怖の対象であったり。 それは、天女である綸裳に対しても同様です。 そもそも故郷を追われる

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