七里田発砲

吾妻栄子様 私の主催するイベントに参加してくださってありがとうございます 作品ありがたく読ませて頂きました 主人公の周囲の環境やどのような経緯で自殺を決行するように至ったのかを物凄く丁寧に描かれていて驚きました 数々のネット小説を読ませて頂きましたが、ここまでリアルな作品は稀だと思います それはまずこの作品が社会風刺の要素も孕んでいることが大きく起因しているよう感じました 私達が普段ニュースや新聞などのマスメディアを介してこのような少年犯罪の事件は大体的に報道されますが大抵は少し可哀想だなとか思う程度で後は普通に自分達の蚊帳の外の出来事だと思い、日常の生活に戻っていくだけという残酷な物です 恐らく吾妻様は過去にあった様々な事件などをベースに肉付けをしていったのだろうなと私は勝手に推測しています 文章も非常に情景描写や主人公の心の機微を小難しい言葉で塗り固めず自然な文体で書かれているため等身大のリアルな少年像が頭の中で容易に想像できました 個人的に舌を巻いた演出は家族に宛てた遺書を書くシーンです。文字を書きながら罪悪感や世の中の不条理さや諦めで破裂しそうになっている主人公の脳裏が手に取るように分かりました 長文になりましたが、いきなりこのような高水準な作品を自分の主催したイベントでお目にかかるとは思ってもおりませんでした。 私の作品がまだまだだという事を思い知らされた素晴らしい体験になりました。どうもありがとうございます 床下
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拙作へのご高覧及びレビューどうもありがとうございます。 そんなに高く評価していただいて恐縮です。 川崎の中一殺害事件の報道を見て、 「どうしてこの子が死ななければいけないのだろう」と不条理を感じたこと、 そして、「もし、自分が十三歳の時にこの子と同じ立場だったらどうしたかな」と考えたのが、 本作執筆の動機です。 実際の事件報道から得た情報もそうですが、 「もし私が死んだら、ドラマみたいに机には花が置かれるのかな」 「先生やクラスの子たちはどう言うのかな」と中学生時代に想像した経験が作中にも反映されています。 遺書を綴る場面は、書き手としても最も力を入れ、また苦しんだ部分ですので、そこを読
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