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第1話読ませて頂きました。 これは内容だけでは無く、文章も含めて非常に読者を選ぶ作品だと思いました。淡々と進む話に句読点が入り混じる独特の文章、冷淡なまでに冷静な主人公の頭の中をそのまま書き出したような長く何が言いたいのか解らなくなり共感もしにくく、箇条書きのような印象を与えるます。 と、こう書くとあまり良い作品に思ってないような感じになりますが、少し読み慣れてくるとハードボイルド的な乾いた世界観に、この泉鏡花を思わせる長い一文がマッチしてきます。共感を拒むような心情を抜いた状況の羅列も単館系の映画を観ているみたいに少し切ない気分にさせてくれますね。1ページの量も少なめなので、混乱する前にページが変わり内容もしっかりと頭に入りますね! ゾンビ物ではありますが、ホラーでも戦闘物でもなく、作者様はこのシチュエーションが生み出す世界観を非常に愛されているのだと感じました。 人気を求める場合には、このような文章にこの手の物語は向きませんが、私はこの乾いた感じが好きですね。面白くと言うには重い内容ですが、面白く読ませて頂きました!

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