彩葉

詩集を開くと目に映る、美しい花の写真。 文字を書くことなく、写真を配置してあることによって、詩集を開いた途端、目を奪われてしまいます。 世界に引き込まれてしまうというのが正しいのかもしれないですね。 どちらが好きかといえば。 《秘めたる戀》が好きです。 あのとき出会っていなければ。 あのときその存在に気づかなければ。 そうでなければ恋にはならなかった。 合縁奇縁といいますが。 そのフレーズには、その言葉がぴったりと当てはまります。 縁というものは本当に不思議なもので、一歩間違えればその出会いがなかったりするものなのだと思います。 そして、それを上手に表現されていて、よく分かるような気がします。 好きでいながら、伝えない。 思っているからこそ、この想いを抱いて生きてゆく。 この気持ちはとても潔く、それでいて愛情深さを感じます。 日本女性の詩だなって思いました。 凛として、控えめで、それでいて、愛を捨てない。 私は、すごく好きですよ。

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