たすう存在

大変よいお話しでした。 夏イベ中では最も鬼畜レビューの存在を感じさせない作品だったのではないでしょうか。 読んでいる間中、常に潮騒の音が聴こえているようでした。 素直で頑張り屋のハナとひねくれていて偉そうなのにどこか優しさを感じさせるニャンコポン、それぞれの抱く友情のような家族愛のような気持ちが暖かく、 素焼きのネコの置物が並ぶネコ岬、という舞台設定がとても素敵で、 花が仕掛け網や竿、大漁旗で見えない悪者と戦おうとする発想などもあってとても良質な児童文学のようでした。 それでもきちんと碓田さんと多数神などの伏線を用意し、実は――というミステリーな展開を骨子とするあたりは作者さまならではですね。 そして最後の短歌は本当にグッときました。 でも、一応これ言っとかないといけないんだろうなあ…… 多数を神格化してるのが何より良かったです!!
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