藤白 圭

(応援) シンデレラとヤンデレをかけた、ヤンデルラ。 題名の通り、ヒロインシンドローム的な女性が、主人公に、勝手な「運命」を感じて、どんどん行動がエスカレートしていく。 そんな、ストーカー的な話かと思いきや、彼女の心の根底に潜む闇は、幼少期から刻まれは深いもの。 彼女の価値観や考え方は、彼女だけにしか分からず、読み手でさえも予想だにしない結末へと進んでいく。 普通の生活をし、普通の幸せを持っていた主人公も、結局、白が黒に染まるように、彼女に染まる。 策略的であり、複雑に絡む、人間関係や事件。 その中に含まれる、薄暗くもネットリとした心が、この物語の一番の怖さ。 シンデレラを夢見た少女は、いつからかヤンデレラへ。 そして、ヤンデレラから、シンデルラ(死んでるら)へ。 その先にあるのは……永遠に離れられない愛。 狂愛を感じる物語。 存分に堪能し、ゾクリとさせて頂きました。
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