【コメント】

someday

(応援)大人になった今でも、ティーンエイジャー向けに書かれた小説、いわゆるヤングアダルト小説を手に取ることがある。自分の人生の中で最も輝いていたと思える『あの頃』の自分を、小説を読むことによって取り戻したいという気持ちが、どこかにあるのかもしれない。本作『someday』のページを開いたときも、私はそんな期待をしていた。この作品の主人公は、成績優秀、容姿端麗、かつ独自の世界を持ち、周囲の生徒たちからは一目置かれている存在である光と、光の親友であり、モデルにスカウトされるほどの美貌と恵まれたスタイルを持ちながら、その内面は優しく情熱的で、大人の女性も惑わされるほどの魅力の持ち主である和樹の二人である。物語は彼らの日常を綴っている。年上の女性に憧れ以上の感情を抱いたり、年下の女の子にアタックされてあたふたしたり、友達との関係に悩んだり。これだけを読めば、きっと誰もが経験したことのある、読んでいて甘酸っぱさを覚える青春ストーリーだと思うだろう。しかしこれがsatori氏の手にかかると、いつの間にか予測不能の冒険ストーリーに変貌を遂げているのだ。一見すると、高校生にしてはスマートすぎるほどの二人だが、十代ならではの無鉄砲さで突っ走り、ときには無茶もする。懐かしさを持って二人のことを眺めていたはずが、いつの間にか大人である自分が手に汗握り、彼らと一緒になって這いずり回っているような気すらしてくる。そしてふと思うのだ。「ああ、私もこんな冒険一度でいいからしてみたいなあ」と。きっと十代の頃にこの物語を手に取っていたら、私は間違いなく彼らに憧れていただろう。光の真似をしてクラブミュージックを聴いてみたり、和樹に憧れて、少しだけ背伸びをして大人たちの世界へ足を踏み入れいていたかもしれない。しかし、彼らの物語に出会った今、大人であるはずの私も、間違いなく彼らに憧れている。物語を読み進めるうちに、過ぎた青春時代を懐かしむだけではなく、新鮮な驚きや感動をこの物語から得ていることに気づくのだ。ただの青春ストーリーと侮るなかれ。この作品は、きっとあなたに新しい世界の扉を開く。そして読み終えたときには、彼らに強い憧憬を抱きつつ、この物語を反芻してることだろう。

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Satori 12/20 20:04

返事が死ぬほどおそくてすみません。ごめんね、何を書いたらいいのか分からなかったんです。「そうそう、そういうのが書きたかったんだよね、ありがとう」と思ったんだけど、美森さんのレビューがあまりにも綺麗に完結していたので、それ以上言うことがなかったというか（笑）実は私自身、小学校のころに読んだある一冊によって人生を変えられた経験があったんだ。高校生が主人公なんだけどね、真面目ではないんだけど何故か家で勉強しちゃう人だったんです。理由→『勉強が出来なくて惨めな思いをするのが嫌だった』単純な理由だから、ふうんって読み流す人もいるんだろうけど、私は妙に納得してさ。それに成績いい人は多

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