彩葉

キレイ、それでいて切ない想いを散りばめた詩集。 許されない恋と言えば、先生と生徒がまず浮かぶことかと思いますが、この詩集の恋愛事情は正にそんな感じです。 詩小説──私が、ポエティックストーリーと呼んでいるジャンルの詩集だと思いました。 生徒の女の子の気持ちがとても切なく揺れ動き、その言葉の一つ一つが切なくて、とても美しい。 報われてはいけないと思いながら、どうにかしてその心が繋がりたいと思うそんな彼女の気持ちを応援したくなってしまいます。 感情の揺れ、切なさや嬉しさ、そういうものが短いこの詩集の中でうまくまとまっていて、すーっと心の中に入ってきます。 お互いが同じことを思って、同じ言葉を使っているときには、本当にお似合いだなあと思いました。 きっと、女の子はもうすぐ卒業するのでしょうね。 そうすることでやっと動き始める恋は、今までの我慢の分、幸せなものとなるんだろうなあと思ってしまいました。 文章の纏まり、表現の美しさに感嘆する詩集です。 この話、きちんと小説で読んでみたい。そんな印象を抱きました。
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素敵なレビューをありがとうございます!温かいお言葉に、じんわりと涙が浮かびそうです。 短い言葉の繋がりのなかで、精一杯恋をする彼女の気持ちを読み取ってくださり、感謝いたします。 最後の一文に、メインである小説家(クリエイター)としての心が刺激されました。執筆の糧になるレビューをありがとうございました。
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いえ、こちらこそお返事ありがとうございます。 詩を読むことで、まだ読んだことのなかった双葉さんの小説にも興味が出てきたので。 小説版が読みたいって思ったのも、本当のことですし。 今度小説の方も、読ませてもらいますね。 ステキな世界を創作してくださり、ありがとうございました。
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