藤白 圭

弱味を握ったつもりも『約束』 けれど、『約束』という鎖でつないでいたと思っていた彼女の方が、実は、彼に心を奪われていた時点で、既に彼に『弱味』を握られ、コントロールされていた。 主人公の女性のプライドが高く、高慢で執着心の強い、どろどろとした人間性の『黒』と、由貴哉の崇高で、決して誰にも屈する事なく、この世で一番大切で愛すべき人を護る為の鎧代わりの『黒』 かたや、人間の醜い部分に不運と不幸という闇を垂らし、タールのようにドロリとしたものを感じさせるのに対し、もう片方では、どんな色にも染まらず、鋼のような光沢を感じさせる、この『黒』の対比が、素晴らしいと思いました。 本当の意味で『約束』に縛られ、過去から身動きが出来なかったのは誰か。 なんとも嘆かわしくもあり、なんとも爽快感を味わう後味が二度おいしい作品。 素晴らしいです!
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快紗瑠さん、素敵なレビューをありがとうございます!! この作品にレビューを頂けるなんて思っても居なかったので、本当に感激です。「約束」の意味の対比、そして「黒」の対比。 書いた私ですらここまで明確に感じ取れていなかったかも。快紗瑠さんのレビューで、より完成度が高まったような気がします。 何てお礼を言っていいのやら。 本当に、ありがとうございました。 快紗瑠さんも、執筆、頑張ってください!!微力ながら、応援します^^
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とんでもない! 読んで妄想して、勝手に自分で解釈してしまう癖があるので、limeさんの書かれた作品の主旨や想いとはかけ離れたレビューかもしれませんが、そこは、勘弁してやってください(苦笑) それにしても、limeさんの書かれる文章は繊細かつ、丁寧な描写と、語彙の豊富さ。 心に響く「想い」が詰まっていて、その文才に激しく嫉妬しております☆
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