モラトリアムの時期は短く儚いはずなのに、そこから抜け出せなかったのは彼女の方…？ 由貴哉には守るべきものがあって、それを守るためには黒くなろうが、ドロドロになろうが関係なかった…のでしょうか。 彼

なんとも醜く浅はかな黒と高尚な澄んだ黒。 こういう時、どうしても女が醜い方がしっくりくるのは何故でしょう。 でも同時に、醜い方に人の情を感じてしまう。 愚かでも彼女はきっと正直なのだろうと感じてしま

僭越ながらレビューさせて頂きます。 モラトリアム・ノアール 私にしては珍しく、本編に入る前に、題名について考えてみました。 モラトリアムは確か……猶予。借金とかに使われる用語だったような…… そして

こんばんは、haoriです。レビュー失礼いたします、……の前に。 優秀作品選出おめでとうございます(*^-^*) ではここからはレビューを。 冒頭の一文を拝見したとき、確か以前、イラスト作品で

再会の場面。約束の瞬間。そして、彼自身。 作品全体に常に漂う、冷たく苦い『黒』の雰囲気がとても好きでした。 彼との約束を保険にして、長い年月を過ごしていた彼女。それは、『何があっても彼は自分から逃げ

弱味を握ったつもりも『約束』 けれど、『約束』という鎖でつないでいたと思っていた彼女の方が、実は、彼に心を奪われていた時点で、既に彼に『弱味』を握られ、コントロールされていた。 主人公の女性のプラ