【コメント】

雨の日は猫を抱いて

こんな素敵な感動に心震わす作品初めてです！色濃いキャラクターたち、情景描写に引き込まれ、そしてミステリーようそにドンドンページを捲る手が止まりませんでした。約四時間かけて作品にどっぷり浸らせてもらいました。何気ないシーンの一つ一つがストーリーが展開するに伴い切なく、温かかった些細なそのシーンを心の記憶として蘇ってきて、どうしようもない苦しい現実がより胸を締め付けました。登場人物の関わりが本当に見事で、ストーリーの構成も読み進めるほどにその凄さを感じました。キャラクターが凄くリアルで、物語が現実のごとく自分を包み込むというか。世界の中に溶け込んでしまうというか。うまく言えないのがとてももどかしいです。ミステリー要素があるのに、アイデアや、構成に留まらず、キャラの心情や、臨場感が凄まじいほど素晴らしかったです！優しさ、苦しいさと、ハラハラと、衝撃と、不安。そしてすべての事柄に納得し、最後にとても切なくも後味よく、気持ちよくなれる作品。最後には、とても優しい物語だったという印象です。もう、この前書店で買ってきた本を読む気にもなれない作品。どうしてただで読めるのか、ただで読んでもいいのかと恐縮してしまいました！とても深く、そして心に残る感動の作品！ありがとうございました！！

・3件・2件

佐崎らいむ 2016/1/30 20:22

たろまろさん、心のこもった素敵なレビューを、本当にありがとうございました！読みながら胸がいっぱいです。この物語は、納得のいく物語になるアで、本当に長い時間かかり、そのぶん登場人物たちにも愛情が強く沸いたので、それを余すことなく感じ取ってくださったたろまろさんの感想が、ものすご～く嬉しかったです。謎解きミステリーは、トリック重視になって、登場人物の人生が描き切れないことが多いです。でも、どうしてもこの由希や倉田、そしてシロウたちの人生を、このミステリー展開の中にちゃんと収めたかったのです。途中、由希に関する描写が重くなりすぎて、読者様にページを閉じられるのでは・・・と心配でしたが

・1件・1件

たろまろ／「八月三日」書籍化 2016/1/30 21:19

お返事ありがとうございます！レビューでどこまで書いていいものかわからず、また上手くご紹介できる自信もなく、凄いっと思ったところとをとにかく書かせてもらいました。感想のというか、ストーリーに関わってくる部分は是非自分で読んで感じて欲しいなと思い、敢えてコメントの方に分けさせてもらいました。なるほど、やっぱりあれだけ濃密な人物像となると、かなり練られたんですね。倉田さんのお仕事部分から見えてくる人となりもそうですが、アシさんとのやり取りもアシさんの気持ちが何か見えてくるような雰囲気やセリフ。すごく良かったです。謎解きミステリーのトリック重視も面白いとは思いますが、この作品のようにやはり