Satori

取り壊し予定のビルの、壁一面に描かれたブルー。深い海の底を思わせる空間と、まるで子供のころに戻ったかのように、二人が無心に絵を描くシーンが好きすぎる。 手紙から引きずり出された過去のトラウマと、待ち受ける運命的なドラマ。 一人の少年の苦い思い出が、もう一方に与えるもの。また、それを十数年越しに知った青年の心の変化。 このページ数でこんなに中身の濃い作品が書けるものなのか、とlimeさんの短編を読むたびに驚かされます。 ラストも良かった……。こんなに完全な終わり方をしているのに、それでもまた次の絵が見たい、もっと読みたいと思ってしまいました。 そして、これはもう安定だと思うのですがミズキが好きです(笑) 思い出を物ではなく、心に残そうとする潔さが好き。でもそんなミズキを形成したのは、やっぱりあのページだったんだろうなと。 何度も読み直したいと思うショートストーリー。たくさんの人に読んでほしい。 最後になりましたが、特集入りおめでとうございます☆
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Satoriさん、この作品にもレビューをありがとうございます! しかも、こんなに素敵な!  Satoriさんのレビューは、書いた本人でさえも「え、そんなに面白いお話なら読まなきゃ」とか、うっかり思ってしまうほど興味を湧かせてくださって、いつもドキドキします。(舞い上がってすみません><) いつもはついつい重くなってしまう私の話ですが、今回はミズキの人柄がそれを回避させてくれたというか、作者が救われたという感じがしました。 Satoriさんが、『思い出を物ではなく、心に残そうとする潔さが好き。』と書いてくださって、ハッとしました。ああそうか、そんなところが今までのキャラと違うのだなと、改めて
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