龍堂紫伯

読み終えるまでまだ数十ページありますが、忘れないうちにレビューさせて頂きます。 愛の形は人間の数だけ存在し、それらは決して同じものではなく、時に純粋であり、時に狂気にも似たようなものになる。人を愛し、その想いを伝える為に採る術(すべ)は、その人が歩いてきた人生に大きく関わっているという。 一見可愛いレイラが狂気のようにしか見えない愛の形を抱き、行動してしまったような人生とは、一体どのようなものだったのだろうか・・・? この作品を読んでいて、オイラはそう思いました。レイラと似たような狂気の愛を持った女性のケースを、一つ知っているので。 心理描写が細かく、他の要素も加わって作り込まれてる感が出ているので、読んでいて面白く、一度に読んでしまうのは勿体無いなと思いながら読んでました。 一つ事件が起こる度に謎が増え、その答えを考えながら読み進める・・・さながら、推理小説を読んでいる感覚にもなりましたね。考えることは人間に与えられた特権の一つ、それを盛り込んだ良い作品だとオイラは思います。
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