haori

こんばんは、haoriです。レビュー失礼いたします、……の前に。 優秀作品選出おめでとうございます(*^-^*) ではここからはレビューを。 冒頭の一文を拝見したとき、確か以前、イラスト作品で『カラスの話を書きたい』というようなことを書かれていたような――と、ふっとそんなことが頭を過ぎりました。 拝読を終えて、視点の彼女は醜く(見苦しく)、一方の彼は常に冷たさを伴う美しい存在として描かれ、その対比性が印象に残りました。ただ、醜いとは言っても彼女のそれは人間らしさを示す因子であり、一方の彼はその因子に乏しく、人間らしさが希薄と思っていたら、終わりの方に『その時初めて人間らしい憂いをにじませた。』とあり、もしかしたらこれ以前の希薄さは、この一文をより際立たせるためのものだったのかなと考えたりもしました。←何を言っているか伝わりますでしょうか? わかりにくいですよね、はい。 さて原点(?)に還り、タイトルのことですが、『モラトリアム・ノアール』――ノアールが『黒』であることは知っていましたが、モラトリアムについては、学生時代に政経か何かで習ったようなという記憶しかなく、今回調べてみたら、ああそういう意味かと。ただ調べた意味には2つありまして、それは『社会的責任を一時的に免除あるいは猶予されている青年期をさす』がひとつ、もうひとつは『いつまでも大人社会に同化しない、あるいはできない青年』。後者は本来『モラトリアム人間』という言葉の意味なので、物語と照らし合わせて考えればおそらく前者かとは思いますが、もしよろしければ、この知りたがりの読者に「こっちですよ」と教えていただければ幸いです。 さてさて、気がつけばレビューと言いながら脱線しまくってしまいました。すみません。ですが、できれば、この脱線レビューをこのままこちらに置かせていただければ嬉しく思います。 では、改めまして優秀作品選出おめでとうございます――とお祝い申し上げ、これにて失礼いたします。
1件・2件
haoriさん、こんばんは! とても深いところまで読み取ってくださって、本当にありがとうございます! 由貴哉と「私」の対比を見出してくださったのですね。意識的にそうしたのではなかったのですが、書き進めるうちに、「私」はどんどん俗物的になっていきました。haoriさんのおっしゃるように、それは人間的、ともいえるかもしれません。 対して由貴哉は通常の感覚と違う部分を多分に持っていて。それゆえ崇高にも見えたのかも・・・。でも、危ない因子ですよね>< haoriさんの解釈は、私が無意識に展開したものを、丁寧に拾い上げてくださっていて、ハッとする部分がいっぱいでした。 しっかり伝わりましたよ!!
1件1件
ふたたびこんばんはです。そして、丁寧なご返信をありがとうございます(*^-^*) そうですね。彼のことを崇高と感じるならば、それは彼が危うい因子を多分に持っていたことの表れであり、けれど視点を変えて見れば、彼が幼い頃(物語での彼のスタートは12歳なので、幼いにちょっと当てはまらないかもしれませんが。)から『彼』というものを維持し続け、大人社会に染まらない、あるいは染まれないゆえだったからかもしれないと、そのために『モラトリアム』とタイトルにあるのかもしれないと、ご返信いただいた内容を拝見して考えたりしました。 ありがとうございます。思考の掘り下げは楽しいもので、その機会を与えていただけたこ
1件

/1ページ

1件