金子@里見拓

大人向け童話イベント「お姫さまが登場するお話」 /_event_view?e=146846 こちらのイベントの宣伝も兼ねたレビューをさせていただきます^ ^ ネタバレを含みますので、もしよろしければ、作品を読んだ後に、こちらのレビューを読んでいただけると嬉しいです。 さて、本作ですが、 なんとイベント内で、別の方が執筆された同タイトルの作品が開催初日に投稿されていたので、すごく馴染み深いタイトルでした。 (偶然とのことですが、真似したとか思ってる人は絶対いないはず。投稿の際には気が付かれていたそうですから、変えずにそのまま投稿した潔さ、素晴らしいと思います!) が、しかし。 内容として、別の方の書かれた微笑み姫は、 笑い姫が微笑み姫になる話。 (こちらも非常にためになる良い作品でした^ ^) に、対して。 本作はまさに真逆の、 微笑み姫が笑い姫になる話!!! 同じタイトルでこれだけ逆構成のストーリーが読めたことは、このイベントで楽しかったことの一つになりました^ ^ 私が一番好きだったのはやはりラストシーンの、「次こそは……!」 この一言で、鳩が幾度もカラスと対峙し、そして『負かされ続けている(けれど不屈の精神で立ち向かっていく)』ということがハッキリとわかります。 人は愚かなもので、その良心はなかなか、邪心には敵わないものです。大人になるにつれて、人はそれを思い知らされてしまう。 けれど、悪の勝利という大人向けの展開で、逆に正しいものが際立ち、教訓のある童話になっていると感じました^ ^ ここからは作者様へ。 今回、イベント参加作品へのレビューは、ただ褒めるだけにならないように気をつけています^ ^ この作品で私がもう少し欲しいと思ったのは、姫への『良心からの語りかけ』でした。 文字数のこともあるかもしれないのですが、邪心からの呼びかけしか描かれていなかったので、良心なら姫に何と語りかけていたのかは、非常に気になるところです。 もちろん、気になる=もっと読みたい、でもありますから、作品としては十分に成功していると思います^ ^ この度は、読ませていただき、本当にありがとうございました!
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