藤白 圭

まずは完結。 おめでとうございます。 重厚感かつ、表現力のある作品で、読みだしたらどっぷりハマる。 テロやアクション、ホームズや明智くん。 派手さも、個性派な名探偵も出てはきませんが、それでも、「モザイクの月」の吸引力は凄まじかった。 丁寧に書き込まれた心理描写。 愛と狂気 純粋さと歪み 弱さと強さ 矛盾と葛藤 さまざまな気持ちが溢れ、対比され、こちらの胸にガンガン響いてきました。 当然、ミステリー要素も十二分にあり、その伏線と回収のタイミングも見事。 しかし、正直。 この作品を「ミステリー」という枠におさめることは出来ないなぁと思いました。 なぜなら、「人間の成長」についても重きをおかれているからです。 決して、明るくも激しくもありませんが、何故か手に汗握り、鼓動が早まる作品。 こういうものには中々出会えるものではありません。 多くを語ると、ネタバレになってしまうので、ここまでに致しますが、胸に突き刺さるような印象的な作品を読みたい方は是非、この作品を読んで頂きたい。 そして願わくば、ドラマ化してもらいたいとも思ってしまいました。
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うわあ、……快紗瑠さん、昨日丁寧なコメントを戴いたのに、こんな素敵なレビューまで!! 出勤前にスマホで見つけて、慌ててPC立ち上げました! 地味だし、しんどいし、読んでくださる方がいるのだろうかとと思っていた作品だっただけに、こうやって快紗瑠さんに熱く応援してもらえて、本当にうれしいです!! 読者をググッと掴む作品を沢山書いていらっしゃる快紗瑠さんに、どんなふうにこの作品が写るのが、知りたいと思っていましたので、感無量です。 ああ、まだたくさんお礼が言いたいのに、……行ってきます>< 本当に、ありがとうございました!!
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limeさん、今日もお仕事、お疲れ様です。 地味とか、しんどいというよりも。 なんといいましょうか。 モーツアルトの交響曲40番ト短調、クラリネット協奏曲イ長調といったものが似合うような。 そんな作風だなぁと思いました。 愛しさ(かなしさ) 哀しさ(かなしさ) そこから生まれ出る強さと成長。 聴けば聴くほど心をとらえて離さない音楽と同じで、limeさんの作品も、読めば読む程、その深さが増していく。 本当にいい作品というものは、こういうものだと思います。 私はどちらかというと、エンターテイメント性の方に重きをおいて長編を書いてしまっているので、いつか、こういう自分が本当に書きたい「重い」作
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