つばさ

お気に入りの喫茶店。 俺がここに通うのは、美味しいコーヒーと仕事をするには絶好の環境だったから…。 気づいた時には、君の姿を目で追っていた。 こんな若い子にうつつを抜かしてどうする…。 君は手を出してはいけない、ダイヤの原石。 きらきらして眩しい。 だからこそ、一度ははねのけたのに真っ直ぐに俺に向かってくる君にノックアウト。 俺をどうしたいんだ、君には敵わない…。 大人の初恋です。 15歳年下のかわいい彼女が欲しくてたまらないのに 自分は彼女にはふさわしくないと思い悩む聡は、ミュージシャンという華やかな職業とは対照的にとても真摯で誠実です。 ヒロインの奈緒ちゃんが、とてもピュアで清純で真っ新すぎるので聡でなくてもまいっちゃうのがわかります。 こんなにかわいい彼女なら、ずっとぞばに置いて手放したくない。 それでも俺は君のそばにいていい男じゃないと思い悩む聡はかぎりなく誠実なんですよ。 二人を結びつけたのは奈緒の真っ直ぐな一途さ。 君のために泳がせてあげたのにこんなおじさんに飛び込んでくる君に完敗と言った感じです。 まだまだ二人は恋愛途上です。 恋している間は、相手が欲しい、会いたい、抱きたい…。 その先にあるものは、本物の愛。 二人の間にはお互いを思いやる誠実さはあっても、何があっても相手を信じきる信頼と絶対的な覚悟がまだ足りない…。 とても清涼感のある作品です。 物語全編を通して爽やかな風が吹いています。そして、その風は春風のように温かい。 ヒロイン奈緒とヒーロー聡の人物造形がものすごくいい。 この二人の誠実さが作品全体をとてもさわやかなものにしています。 これがエブのデビュー作品でしょうか…? ならばとても完成度の高い作品だと思います。 これからの二人の恋は愛に変わっていくのでしょうか…。 今後の展開がとても楽しみです! 16.5.30追記 完結しました。 最後まで、作品の質が落ちることなくさわやかな風が吹き続けました。 純粋で真っ直ぐな奈緒との恋は心と体に傷を負った聡の人生にきらめく光を与えてくれました。 生きていることの奇跡、そこにある当たり前の幸せを手放さないための勇気。 なにがあっても生きていることは素晴らしい、そんなメッセージが流れてきました。 素敵な作品をありがとうございました。
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素敵なレビューをありがとうございます。 丁寧で温かい感想をいただき、とてもとても嬉しいです・・・(^^) 現在の二人の状況について、書いてくださっている内容を読んで、「ああ、まさしくそういうことだよなあ・・・」と改めて思いました(作者が言うのもなんなのですが ^^;)。 本当にありがとうございます。 これからも温かく見守っていただけるとありがたく存じます。 どうか引き続きよろしくお願いいたします! 林 奏
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温かな目線で、最後まで丁寧に読んでくださって、ありがとうございます。 こんな風に感じていただき、また、言葉にしていただけるなんて、本当に嬉しいです。 恐縮しつつ、心から感謝を申し上げます。 「きらめき」は完結いたしましたが、またお目にかかれる機会があればと思っておりますので、これからもどうかよろしくお願いいたします。 林 奏

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