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 初めまして。  伝奇カテゴリ作って~。から、こちらの作品に出会いました。自分の作品を書いたものの《伝奇》が無い。仕方なく無難なく無難なカテゴリにし、自分でタグを作る事にしましたが、個人的には《伝奇》も入れて欲しい。  コミックノベル? 聞いたこともない表現方法に興味深く拝見。  当初は、小説で言う挿絵に当たる箇所をコミックで表現されているかと思いましたが、違いました。  百聞は一見にしかず。絵による人物の姿に服装、背景となる世界観が一見して理解できます。これが全て文章で丁寧にこと細かく書くなら、膨大な量の文章を書かなければならず、書けたとしても長すぎて表現できないでしょう。  ある小説家の作品は、アニメ、コミック、また小説でも挿絵の方変わると、人物が全く異なるのを見たことがあります。  ある時は、ワインレッドのコートの青年。ある時は、黒マントの中年? ある時は黒いケープ。ある時は白いケープ。  これに関して原作者曰く、自分こそ正しい描写ができる。ただし文章で。と書かれていました。  文章とは、受け手や媒体によって替えられてしまいますが、コミックによる人物表現があるので、イメージを変える必要も無く物語を読み進められました。  なら全てをコミックにしてしまえば良いかと言えば、ノベルならではの言葉による表現があります。それは背景の説明であったり、気持ち、行間を開けての間がもたらす、読みてに起こる一瞬の虚に感じる間がノベルならではの表現ですね。  そうした表現方法を用いられた鬼の物語。  姿こそ人間と異なりますが、その心は人と何ら変わらぬ。平穏な暮らしの中、皆が仲良く暮らし生活している鬼の姿は、ぬくもりを感じます。  しかし、そこに至る流血の歴史。平穏な前章と異なる、悲壮感焦燥感。過去の出来事とは言え、緊張させられます。  最中の孫を抱いた老婆の言葉。人と鬼の違いを、、  鳥が翼で空を翔び、魚が水で生きられるのと同じじゃろうが。  のセリフは、胸に応えました。  平和に暮らす鬼と、粗野で残忍な人間。  どちらが本当の《鬼》なのかと思い至りました。 
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