凄く感動しました。 良いお話ですね。 亡くした旦那様との素敵だった頃の思い出を繰り返し話す女性。 それを聞きながらその話を自分自身に重ね合わせる主人公。 二人の間にはゆっくりとした時が流れ、何度も同じ言の葉が紡がれて行く。 それでも、それに飽きる事なく様々な思いとともに聞き続ける主人公。 作品全体を包み込む独特のトーンと主人公の心の揺らぎや移ろいの描写が実に秀逸です。 良いじゃないですか。 思い出の中に生きていたって。 止まっていた時が動き出すというフレーズがとても深く深く心に響きました。 本当に素敵な作品をありがとうございました。
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こちらも、本当に素敵なレビューを有り難うございます。 私の小説はどれも自分なりに思い入れのある作品ばかりなんですが、おなじ話には特別な思い入れがあるんです。人は大切な思い出の中に身を置くこともあります。 今を生きること。 過去を振り返ること。 未来を思い描くこと。 どれもすごく大切なものですよね。ないがしろにしてはいけないもの。けれど、偏りすぎるとどこかにひずみが生まれるものでもあります。 誰かの何かに響くものを。 私のすべての作品に込める思いです。 にいださん、やっぱりあなたは素敵な人だと思います。本当に有り難うございます。

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