【コメント】

紋章官の家　〈４〉シニスターの槍

地位か名誉か、名声か。名声が欲しい。実力はないけど有名になって、すごいね人気者だね、こんなに人気者なんだから作品だって素晴らしいものばかりに違いないと思われたい。そのうち自分でも、自分は実力があるのだと思えるようになる。さて、果たしてそれでいいのだろうか。名声とは何なのだろうか。かのゴッホも死後にその才能を認められている。描いても描いても認められず、辛い人生を送ったであろう。だがどうだ、彼の思い、伝えたかったメッセージは、時を超えいまなお多くの人々を魅了している。自分はエブリスタにおいて細々と創作に携わる身である。自身の作品の閲覧数、栞の数が気になる。気付いてもらえない、読んでもらえない虚しさは痛いほど知っている。おそらくエブリスタで投稿しているクリエイターの多くが通る道だと思う。アイアランドと絡めたジャックの存在。ジャックは普段舞台でピエロを演じている。実に暗示的だ。アイアランドは、そしてジャックは、何を目的として創作活動をする(していた)のか。他人の地位を利用してまで伝えたかったことは何なのか。僕は、ささやかながら伝えたいことがある。だから書いている。しかしながら、ジャックの気持ちもわかるのだ。この作品は、なぜ創作するのかという疑問を改めて投げかけてくれた。創作に携わる身として、バイブルとなる作品である。ありがとうございます。

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ありす 2016/5/29 19:42

伝えたい気持ちと認められたい気持ちどちらも“自分”が関わってくるそれは自己の存在証明、ということなのかもしれません。ニュースでも盗作などの話は最近よく耳にしますね。創作サイトであるここでも忘れた頃にそういう話題がポッと出てきたりして、決して限られた世界の遠い出来事ではないのだなと感じることがあります。作品から感じ、受けとめてくださった方がいる。それだけでこの作品の存在証明となれたと思います。素晴らしいレビューを本当にありがとうございます(´；ω；`)

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Nuno 2016/5/29 19:52

レビューになってなくてごめんなさいm(_ _)m

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