星乃さゆ

認知症の女性の同じ話を毎日聞きに行く主人公のお話。 今、まさに、90歳の義祖母のお世話をしている為、身近に感じて読まずには居られませんでした。 日々繰り返される事でも、そこにはきっと変化がある。 主人公が彼女と出会い、毎日聞きに行く様になったと言うだけでも女性にとっては変化だったのではないかと思います。 それは、表面的には分からない、些細なものかもしれないし、気持ちの上での事かもしれないけれど。 自分の置かれている状況を女性の話と重ね、省みたり、これからを考えたり…。彼女にとって、女性との毎日はかけがえのないもので、けれども女性もまたそうであったと、気付いた時、読んでいて深く感動しました。 失くしてしまった大事なもの。それは、自分の中で新しい何かを生み出す事が出来るきっかけなのかもしれないと、このお話を読んで思いました。 このお話の女性の様に、私ももう少し寄り添わなければと少し反省もしました…。 とても素敵なお話をありがとうございます。
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レビュー本当にありがとうございます。 実際、寄り添うこと、お世話をずっとしていくことの辛さや大変さというのは私では計り知れないものがあると思います。それでも、何かを感じ取って、これからの生活に活きていってくれたらと思うんです。 同じような毎日の中の、小さな変化に一喜一憂していく幸せを、感じるきっかけになれば幸いです。 読んでいただきありがとうございました。
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