沢村 基

ひいろさん、完結お疲れ様でした。 流麗で表現力豊かな文章で、冒頭からのめりこんでしまいました。 前半から中盤は、体の関係から入っていく危険な大人の恋――雨の雰囲気をまとった、上司と部下の禁断の性愛に、ドキドキ。やがて、各務に心まで奪われてしまう悠希に、せつない気持ちになりました。 後半はもう、涙です。 よかった。やっぱりこれは愛のお話だったんだなあ、とほっとすると同時に、運命のつらさに泣かされました。 そして、晴れ間から希望の陽がさしこむラスト。 未来にむかっていく関係性、これからの二人のことを考え、おもわず、にまにましてしまいました。 めいっぱい楽しみました。素敵なお話をありがとうございます。 次作の構想も進んでいらっしゃるようですが、暑い折、体調などお気をつけて。 楽しみに待っております。
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基さん、素敵な感想を頂きまして、ありがとうございます! この作品の執筆は大掃除中に私の古い携帯電話を見つけたことがきっかけになりました。 悠希のように中は見なかったのですが、その頃、仕事でとても仲良くしてもらった人がいて、その人と忙しくも楽しい時間を共有したことが思い出されたのです。 そう言えば、延々と馬鹿話をメールでやり取りしたな、と懐かしく思っていると、ふと今回のお話の筋書きが出来まして、ついでに当時、社員旅行で行った北海道の話も盛り込もうと頑張ってみました。 長編での三人称は初挑戦でしたが、お褒め頂いてとてもうれしいです。 これからの作品にも、三人称を取り入れていこうと思います。
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