haori

早速お邪魔させていただきました。レビュー失礼します。 2人の出会いは些細なこと。けれど再会を繰り返し、少女の胸には彼に対する想いが、まるで落ち葉が地面を埋めていくように積もっていった――その過程が、どちらかと言えば彼の方の視点で描かれているのに、こうも読み手に伝わってくるものかと、拝読しながら感じていました。 それから、2人の周りの風景や2人に聞こえてくる音、2人がどんな仕草で缶コーヒーを、それから紅茶を口に運ぶのかも、詳細な描写があるわけでもないのに、なぜかくっきりと感じられて、その感覚が不思議で、同時にそのことからは作者さまの手腕を感じざるを得ませんでした。 ラストに話を移しますと、…やられました。 彼の言動はとても自然で、このラストは想像できませんでした。そのため衝撃も大きく、最後の挨拶のひと言。あれを見たとき、自分の中でぐっと迫ってくるものがあって、その瞬間、やられたと心底思いました。 シオンの花のような、という言葉が作中ありましたが、確かにこの物語は、その花のように美しく、且つ悲しく、けれどあたたかくもある物語でした。 素敵な物語をありがとうございました(^ ^)
・3件
ひと晩悩みましたが、追記させていただきます。ちなみに悩んだのは、これから書こうとしていることが少々意地の悪いことかもしれないからです。 私が拝読した物語のレビューを書く場合、その内容は読了後すぐに感じた印象です。物語によっては、読了後しばらくして、読了後すぐに感じたことだけではないことを思うことがあります。そしてそれが、この作品ではありました。 その思いの中核を為すのはラストの手紙。なお、その内容をもう一度確認するためにふたたびお邪魔させていただきました。余計な足跡を残してしまい、申し訳ありません。 さて、手紙のことに話を戻しますが、手紙の内容は、宛先人である彼女に真実を伝え、これが彼女
1件2件
haoriさん。ふふふふ。 よくぞ気づいてくださいました^ ^ 男とは見栄っ張りな生き物でして。 haoriさんの読みのとおり、彼は生きたいと思う反面、格好悪く足掻く自分を見せたくはなかったのです。 でも、自分がこの世に生きた証として、誰かの心に残りたかった。 美しい思い出として、誰かの心に縋りたかったのです。 格好悪いですよね。 忘れないで、と言いたい思いを、あの花の美しさを……と、彼女に告げたのです。 野暮な話をしたついでに申し上げると、シオンの花言葉が「私を忘れないで」なんです^ ^ 物語を書いたのは私ですが、その話の解釈は読み手様の感じるものが全て。 そこに正解不正解はあり
1件1件

/1ページ

1件